●イスラエルのワイナリー
ブティック・ワイナリーの成功を見て、現在ではコシャーワインの大量生産が中心だった大手のワイナリーも高品質ワインに取り組み始めます。規模でナンバー1を誇るカーメル、第2のバルカンも近代的醸造所を建設し、“単一畑”、“リザーヴ”などの高級ラインに力を入れています。
現在イスラエルには小規模なワイナリーを含めると200以上、中でも商業ワイナリーと呼ばれる大規模なものが30社前後ありますが、ここでは主な生産者を取り上げてみます。
【カーメル・ワイナリー】
エドモンド・ド・ロスチャイルド男爵によって1891年に創業された歴史あるワイナリー。イスラエルのワイン産業を主導してきた最大規模の生産者。
【ゴラン・ハイツ・ワイナリー】
イスラエル・ゴラン高原にある小さな街カツリンに1983年誕生したゴラン・ハイツ・ワイナリー。
比較的新しいワイナリーですが、最先端を行く科学技術と伝統的な醸造法を組み合わせることにより高品質なワインを数々生み出し、数々の賞を受賞するなど国際的に高い評価を受けている、今注目のワイナリーです。
ゴラン高原は主に火山灰が降り積もった土壌で、水はけにとても優れています。
気候は比較的涼しく、年間降水量のほとんどが冬の間にあるため、乾燥する夏には灌漑により水が供給されます。これらさまざまな自然条件や計画的な造園により、この地がワイン醸造用ブドウの育成に最適な土地となりました。
ブドウはガリラヤ湖に近いところからヘルモン山の麓まで広がる農場で栽培されています。
ブドウ畑は年間を通して畑内に張り巡らされた情報収集基地で気象の変化やブドウの出来具合のデーターを集め、醸造所内でも最先端の圧搾、圧縮、ポンプなど の施設やコンピューター制御で温度管理されたステンレスタンクなどを導入して、すべてにおいて徹底的な管理システムが構築されています。
熟成は最高級フレンチオーク樽のみが使われ、コルク、ラベル、瓶なども品質にこだわった高級品を使用しています。また畑ごとに個別の樽で熟成され、それぞれのワインの様子を見ながら最終的にブレンドし再度熟成されるため、ブレンド比率は毎年異なります。こういった徹底した管理とこだわりが、新興ワイナリーでありながら国際的な高い評価を受ける理由です。
【Eフラット・ワイナリー】
1870年にテパーバーグ家によってエルサレムで設立されました。
Eフラットの名称は「イーフラッタはベツレヘムなり」の言葉から由来しています。それは古代にワインが造られていてワイン交易が行われた道でした。
エラ・バレイはイスラエルのヘプロンとエルサレムに近接した地域にあり、昼間は豊富な陽射しがあり、風通しが良く、夜は寒い地域です。現在、5カ所のブドウ園を所有しています。様々なブドウ品種を育てるために最適の地域を選択し、常に農学者が細心の注意と低環境負荷を期しながら、豊かな土壌と恵まれた天候を生 かしたブドウ作りを行っています。 |