マストロヤンニ
■創始者の信念「伝統ありき」を継承し続ける生産者
■「カステルヌオーヴォ・デッラバーテ」の地の潜在能力をすぐに確信
創業は1975年。ブルネッロの生産拡大に火をつけたバンフィの設立や、D.O.C.G.昇格以前のこと。畑と醸造所は、アペラシオンの最南端となるカステルヌオーヴォ・デッラバーテの丘陵にあります。元々ロレート・エ・サン・ピオと呼ばれていたこの農園を、弁護士のガブリエーレ・マストロヤンニが取得した当時、森と牧草地が広がるのみで、ブドウは植えられていませんでした。
土壌は痩せているうえ、傾斜が急で崩れやすく、耕作に不向きとされていました。しかし、南部特有の温暖な気候に加え、南西から南に開けた斜面は日照が豊富。夏は雨が降らず、日中の気温は時には40度にも達しますが、南に迫る標高1700m級のアミアータ山から常に涼しい風が吹くため、昼夜の寒暖差は15度を超えます。さらに、アミアータ山は嵐や雹に対する防壁ともなっています。
マストロヤンニ氏は、この地が優れたブルネッロを生む土地であることをすぐに確信し、畑を拓いてブドウの植樹を行いました。このテロワールが育むブドウから余計なものを加えることなくワインを造るために、発酵にはニュートラルなコンクリートタンクを、熟成には大樽を用いることは最初から決まっていました。ブルネッロの伝統に重きを置くマストロヤンニのワインは、初期のヴィンテージからこの地の上質なサンジョヴェーゼ特有の素晴らしいアロマを持っていたといいます。
■要となるモンタルチーノを熟知した地元出身の醸造家
1990年代、モンタルチーノを熟知した地元出身の醸造家が、マストロヤンニ氏がいち早く見込んだカステルヌオーヴォ・デッラバーテのポテンシャルを、彼が目指す以上に引き出しました。栽培から醸造までワイン造りの全てを監督するアンドレア・マケッティと、コル・ドルチャなどブルネッロの多くの造り手のコンサルタントを務めるマウリツィオ・カステッリです。彼らはマストロヤンニ氏の「伝統ありき」の信念を共にし、「ワインは畑で育つ」というポリシーを実践しています。化学薬品を用いない栽培は有機農法に基づいていますが、ビオかどうかよりも、生態系を整え、病害が起こりにくい環境にすることで、人の手を加えずとも質の高いブドウを栽培することに焦点が置かれています。収量制限も厳しく行い、質の悪いブドウはグリーンハーヴェストで除去し、収穫時には熟していないブドウや、過熟したブドウは畑で選果され取り除かれます。
■大資本イリーの傘下にはいるが、全く変わらないスタイル
創始者のマストロヤンニ氏の死後、醸造所は売却の危機に直面していました。2008年に醸造所はエスプレッソコーヒーの最大手、グルッポ・イリーの手に渡りました。大資本が入ることで全く別のワインになってしまうのでは、と多くの人が危惧しましたが、イリーが出した買収の条件はむしろ、これまでと同じスタッフ、同じフィロソフィで、マストロヤンニの名の下にワイン造りを続けることでした。特に2人の醸造家アンドレア・マケッティとマウリツィオ・カステッリが醸造所に留まることが必須条件でした。
イリーが唯一手を加えたのは、選果台や部分的な木製の発酵槽の導入、セラーの改装など、ハード面のみでした。マストロヤンニの築いてきた伝統とアイデンティティが守られたのは、この買収をグルッポ・イリーに働きかけたフランチェスコ・イリーの功績です。フランチェスコはマストロヤンニのワインの30年来の愛好家というだけではなく、近隣にポデレ・レ・リピという醸造所を個人的に所有する関係から、ワイン造りをアンドレアとマウリツィオに師事しました。彼にとってマストロヤンニは公私ともに最大限の敬意を払うべき存在だったのです。
イリーによる大規模な設備投資のおかげでワインはよりクリーンになり、クオリティは一層向上しましたが、マストロヤンニの核となる部分は変わりません。大樽での熟成や、設立当時に植樹された古樹から造られる最上クリュ、ヴィーニャ・スキエーナ・ダジノにその伝統が息づきます。2007ヴィンテージで初めてリリースされたヴィーニャ・ロレートは、マストロヤンニ家所有の時代から構想があり、グルッポ・イリーの下で形となった、マストロヤンニの伝統の継承を象徴する新たなクリュ・ブルネッロなのです。
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Mastrojanni Sant’Antimo Rosso Costa Colonneマストロヤンニ サンタンティモ・ロッソ コスタ・コロンネ
サンジョヴェーゼにカベルネソーヴィニヨンをブレンド。濃さも充分!モンタルチーノの特徴ヨードの香りも感じる。
- 生産地
- イタリア / トスカーナ州 / モンタルチーノ地区
- タイプ
- 赤ワイン / 辛口 - フルボディ
- 品種
- サンジョヴェーゼ・グロッソ60%、カベルネソーヴィニヨン20%、チリエジオーロ20%
- 生産年
- 2020年
商品コード: ita0821
希望小売価格(税込):¥3,080
販売価格(税込):¥2,772
- 生産地
- イタリア / トスカーナ州 / モンタルチーノ地区
- タイプ
- 赤ワイン / 辛口 - フルボディ
- 品種
- サンジョヴェーゼ・グロッソ60%、カベルネソーヴィニヨン20%、チリエジオーロ20%
- 生産年
- 2020年
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Mastrojanni San Pioマストロヤンニ サン・ピオ
大きくグラマラスでありながらピュアでエレガント。飲みごたえのあるトスカーナのカベルネ・ソーヴィニヨン。
- 生産地
- イタリア / トスカーナ州 / モンタルチーノ地区
- タイプ
- 赤ワイン / 辛口 - フルボディ
- 品種
- カベルネ・ソーヴィニヨン80%、サンジョヴェーゼ・グロッソ20%
- 生産年
- 2019年
商品コード: ita0764
希望小売価格(税込):¥4,620
販売価格(税込):¥4,158
申し訳ございませんが、
只今品切れ中です。- 生産地
- イタリア / トスカーナ州 / モンタルチーノ地区
- タイプ
- 赤ワイン / 辛口 - フルボディ
- 品種
- カベルネ・ソーヴィニヨン80%、サンジョヴェーゼ・グロッソ20%
- 生産年
- 2019年
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Mastrojanni Brunello di Montalcinoマストロヤンニ ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
熟したサンジョヴェーゼ・グロッソのジューシーなアロマ、じんわりと広がる果実の深い旨みが魅力。
- 生産地
- イタリア / トスカーナ州 / モンタルチーノ地区(カステルヌオーヴォ・デッラバーテ)
- タイプ
- 赤ワイン / 辛口 - フルボディ
- 品種
- サンジョヴェーゼ・グロッソ 100%
- 生産年
- 2017年
商品コード: ita0751
希望小売価格(税込):¥9,350
販売価格(税込):¥8,415
申し訳ございませんが、
只今品切れ中です。- 生産地
- イタリア / トスカーナ州 / モンタルチーノ地区(カステルヌオーヴォ・デッラバーテ)
- タイプ
- 赤ワイン / 辛口 - フルボディ
- 品種
- サンジョヴェーゼ・グロッソ 100%
- 生産年
- 2017年
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Mastrojanni Brunello di Montalcino Vigna Loretoマストロヤンニ ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ ヴィーニャ・ロレート
クリュの概念があまりないモンタルチーノにおいて数少ないクリュ・ブルネロ。熟した果実味の力強いサンジョヴェーゼ・グロッソ。
- 生産地
- イタリア / トスカーナ州 / モンタルチーノ地区(カステルヌオーヴォ・デッラバーテ)
- タイプ
- 赤ワイン / 辛口 - フルボディ
- 品種
- サンジョヴェーゼ・グロッソ 100%
- 生産年
- 2017年
商品コード: ita0752
希望小売価格(税込):¥15,620
販売価格(税込):¥14,058
- 生産地
- イタリア / トスカーナ州 / モンタルチーノ地区(カステルヌオーヴォ・デッラバーテ)
- タイプ
- 赤ワイン / 辛口 - フルボディ
- 品種
- サンジョヴェーゼ・グロッソ 100%
- 生産年
- 2017年