サン・ロマン
■白が主体、谷の奥に位置する、ブルゴーニュの隠れた注目の産地
■ブルゴーニュの中で最も標高の高い産地
サン・ロマンはムルソーとモンテリーの間に開いた谷から、オーセイ・デュレスを抜け、その先のオート・コートに向かう途中にある人口200人ほどの鄙(ひな)びた村です。遠くから見てもすぐにそれと分かる独特の景観をしていて、白くむき出しになった石灰岩の断崖絶壁の麓に村とブドウ畑が点在します。
ブドウ畑の標高は300~420メートルとブルゴーニュで最も高い位置になります。通常、特級畑や1級畑は250~300メートルの標高に位置しますが、400メートル付近になると気温がぐっと低くなり、またサン・ロマンは土地が痩せているため、近年までブドウが熟さず苦労してきた村です。
かなり冷涼な産地なので暑い年にはバランスの良いワインが出来ますが、冷夏や雨の多い年は酸味が強くなる傾向にあります。
以前は寒くてブドウが熟さず、口をすぼめてしまうような酸味が強いワインが多かったのですが、2015年以降温暖化で気温が上がり、ブドウがしっかり熟すようになり、ミネラルと果実味が調和した、とても良いワインが造られるようになってきました。
今、ブルゴーニュ全体が、夏が暑くなりすぎる傾向の中で、サン・ロマンは標高が高く冷涼なため、とてもバランスの良いブドウが出来るので生産者の中でも注目の産地です。
■強い石灰質の「サン・ロマン石灰岩」の土壌からミネラル豊富なワインが生まれる
土壌は標高の高い所は泥灰土、中部は石の多い粘土石灰質、下部は鉄分を多く含む赤土という土壌構成に分かれます。シャルドネが植わる主要な畑の母岩は泥灰岩に石灰岩の層が入り、この泥灰岩の層は「サン・ロマン石灰岩」と呼ばれる、この地区独特のもので、表土は数十センチしかありません。
またサン・ロマンの特徴として気温は低いが、入り組んだ谷が風を遮って熱を保つ役割を果たして、ブドウの成熟を促進してくれるという特徴があります。
この特徴のため酸味とチョーキーなミネラルの中に、黄色い南国のフルーツを感じられるとても魅力的なワインが生まれます。
■多様な斜面の向きをもつサン・ロマンのアペラシオン
サン・ロマンにはプルミエ・クリュはありませんが、いくつかの畑には名前が付けられています。スー・ラ・ヴェル、スー・ル・シャトーは、シャルドネに向いた土壌で、水はけのよい泥灰土の東向きの斜面からミネラル豊かなワインが生産されます。
スー・ラ・ロッシュやコンブ・バザンは西向きの石灰岩の土壌でピノ・ノワールに適した土壌です。
レ・ジャロンは南西向きの斜面でたっぷりとした果実味のワインを生み出します。
-
Alain Gras Saint-Romain Blanc 2020アラン・グラ サン・ロマン・ブラン 2020
「サン・ロマン石灰岩」のチョーキーな酸味に溶け込んだ生命力溢れる果実の旨味が魅力!サン・ロマンの特徴を感じたい方におすすめ!
商品コード: fow0995
希望小売価格(税込):¥7,700
販売価格(税込):¥6,930
申し訳ございませんが、
只今品切れ中です。 -
Domaine Ponsot Saint-Romain Cuvee de la Mesange Blancドメーヌ・ポンソ サン・ロマン キュヴェ・ド・ラ・メサンジュ・ブラン
ポンソが描き出すサン・ロマンの石灰岩のテロワールの『美』。素晴らしく柔らかな果実味とミネラル感溢れる味わいは見事!
商品コード: fow0996
希望小売価格(税込):¥12,650
販売価格(税込):¥11,385
申し訳ございませんが、
只今品切れ中です。