ワインの上手な保存方法とは?

これで安心♪ワインの上手な保存方法

皆さん、こんにちは。葡萄屋ソムリエです。
ご購入頂いたワイン達はどのように保存して頂いているでしょうか?

『ワインは生きている』

という言葉を耳にしたことはないでしょうか?

これは、ワインが空気に触れることでより美味しくなったり、瓶の中に残った酵母が発酵熟成を続けることで、ワインの味わいが変化したりすることを意味しています。

高温多湿の日本ではワインの保存が難しいと言われています。
温暖化で真夏の温度が非常に高くなる昨今では、ワインの保存方法が非常に大切です。

この特集では、大切なワインをうまく保存し美味しく召し上がって頂くためのポイントをご紹介していきます。

1.ワインの保存に必要な条件とは

ワインの保存に必要な条件とは

ワインの生産者はワインをどのように保存しているのでしょうか?
このことを知ると、どんな条件が必要なのか理解しやすくなります。



この写真は葡萄屋でも人気の『メゾン・ジョセフ・ドルーアン』のフランスにある熟成庫です。
この様に、ブルゴーニュやシャンパーニュなどでは多くの生産者が熟成や保存のためのセラーを地下に作っています。

地下にセラーを作ることで、日光を遮断し、温度や湿度を一定に保つことができるのです。

また、ワインのボトルが茶色や緑の色が付いているのを不思議に思ったことはありませんか?

これは、直接ワインに光が当たらないための工夫でもあるのです。
早飲みのボージョレ・ヌーヴォーや白ワインなどに透明のボトルが用いられるのも、長期熟成をしないという前提で造られているからなのです!

■温度

・酵母が働きづらくなる20℃以下。
・ヨーロッパの室温と呼ばれる12~15度くらいがベスト。
・温度変化が少なく一定に保たれていること。

■湿度

・乾燥した空気にさらされるとコルクが痩せてしまいます。コルクが痩せることでできた隙間から空気が入り、酸化が進んだり、液漏れの原因になります。
・湿度は50%以上に保ちたいところ。しっとりする65~75%が理想です。

■光

・ワインは紫外線が苦手です。直射日光が当たらない場所を選びましょう。
・室内で保管する場合にも光にはご注意!電灯が当たらないよう新聞紙でボトルを巻いてあげるのも良いですね。
・ワインセラーを選ぶ際にも、長期保存を目的とする場合には扉が遮光になっているものを選ぶとよいです。

■振動

・ワインは非常にデリケート。常に振動のある冷蔵庫は本来の保管場所としては不向き。
静かな場所を選びましょう。

■臭い

・ワインの命ともいえる香り。周囲に臭いが強い物があると、コルクを通して臭いがワインに移ることがあります。

2.家でワインを保管するには?
家でワインを保管するには?

最近では小型のワインセラーも増え、ご自宅にワインセラーをお持ちの方も増えました。
ワイン初心者の方やたまにしかワインを召し上がらない方には、やはりワインセラーは敷居が高いですよね。

ここでは、ワインを上手に保管する方法をお教えします。
が、その前に・・・

高温多湿な日本では、セラー無しでひと夏を超えることは非常に難しいです。
数年後に飲みたいワイン、自然派やSO2無添加のワインをお好みの方はセラーのご購入をお勧めします。

ここでお伝えする方法は簡易的に、かつ短期間保管する場合の方法です。

1,ワインを新聞紙などで包む
⇒直射日光を避けることができ、紙は調質性があるので余分な湿気を吸い取ってくれます。

2,暗い場所を確保
⇒押し入れや床下収納など、直接冷暖房の風が当たらない場所を選びましょう。

3,臭いチェック
⇒押し入れであればナフタリンなどの防虫剤、芳香剤などがないか、床下収納であればお漬物(美味しいですが・・)や乾物など臭いの強い物がないかをご確認ください。

4,寝かせて保存
⇒ワインがコルク栓の場合、寝かせておくことでコルクがワインに浸り膨張するため、コルク痩せを防ぎます。スペースに余裕のあるかたは、ワインが届いたダンボールに入れた頂けるとさらに調湿性も高まります。

お客様から良く「冷蔵庫で保管すれば良いのよね?」というご質問を受けます。

答えは「NO」です!

先程もありましたが、ワインは「振動」「臭い」「乾燥」に弱いのです。

冷蔵庫はモーターで冷気を循環させるものが多い為、常に振動しています。
また、様々な食材の臭いがあり、乾燥しています。
温度的にも10℃以下とワインの保管には不向きです。

ただ、短期的に保管したり、飲む前に冷やすために用いるのはもちろんOK!
あくまで、長期保存にはむかないと覚えておいてください。

夏場など、一時保管として使う場合には野菜室』がお勧めです。
他の冷蔵室に比べ、温度がやや高めに設定されているからです。

■夏場の保存で注意すること

ワインの保存で注意すべきことは温度
冷房の効いた部屋は20~28度程度で温度が保たれていますが、冷房を使っていない部屋は30度以上になることもありますよね。

人間でも厳しい気温はワインにとっても厳しいのです。

セラーをお持ちでない場合には、購入したらできるだけ早くお召し上がりいただくのがお勧め
購入したワインは温度変化の少ない冷暗所か冷蔵庫で保管ください。
冷蔵庫に入れる場合は…そう!『野菜室』ですね!

■冬場の保存で注意すること

冬場は比較的保管しやすい時期ですが、注意するのは『暖房』。
暖房の風が直接当たる場所や温度が上がりやすい場所は避けましょう。

押し入れや床下収納など、温度が一定に保たれている場所を探して頂ければOK!
念のため、新聞紙でボトルを巻いてあげると保湿力も高まりますのでさらにOK!

ただ、北海道などマイナスの気温になるような地域の方は、冷えすぎにご注意
一定の温度が保たれる場所で段ボールに入れておくと安心です。

3.抜栓後の保管方法は?

抜栓後の保管方法は?

『ワインは生きている』
これを良く感じることができるのが抜栓後のワインです。

確かに、熟成の進んだワインや、発泡性のワイン、カジュアルな価格帯のワインは酸化が進むことで、気の抜けたような味わいになってしまいます。

特に発泡性のワインは抜栓すると炭酸が抜けてしまうため、早めに召し上がることをお勧めします。

泡のないスティルワインは赤も白も保管方法は同じです。

コルクの場合には抜栓したコルクを使って再度栓をして冷蔵庫で保管すれば、2~3日は楽しめます。スクリューキャップはもっと簡単!キュッとキャップを締めればOK!

瓶内の空気をバキュームして酸化しにくくするような機器も販売されています。
抜栓後にも長く楽しみたい方にはお勧めです。

最近人気の自然派ワインは一般的なワインとは違うんです!

丁寧に有機栽培で育てられた健康な葡萄を使い、葡萄の力をそのまま引き出してあげるのが『自然派ワイン』の基本。

そのため、抜栓したてより2日目、1週間、1ヶ月と味が変化し、よりその力を発揮するものもたくさん!
何年も先の熟成した時の姿を感じるような、味わいの変化に驚きますよ!

これこそが、ワインは生きているという証なのではないでしょうか!

4.飲み残したワインの活用方法

飲み残したワインは捨てないでください!

酸化しても、お料理には使えます。
カレーや煮込み料理に少し加えるだけで、コクや旨味がアップ!

冬はホットワインにするのもお勧め!

ホットワインのレシピ

5.まとめ

ワインの保管はいくつかの点に気を付けて頂ければ、難しくはありません。
長期熟成をさせたい場合以外は、専門店で正しく保管されているものを、必要な分だけご購入されるというのもお勧めです。

まとめ

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