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シャブリ
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■シャブリのシャルドネとは
■シャブリはワインの基本中の基本
シャブリはシャルドネから造られるブルゴーニュの辛口白ワインの産地の一つであり、コート・ド・ボーヌ程、樽を強くかけないためシャルドネが持つ個性と、土地のミネラルを最も感じられる産地と言われます。ワインの味わいにおいて最も重要な「ミネラル」をいちばん明確に感じ取れるワインであることで、赤ワイン白ワイン両方含めた中でも、シャブリのシャルドネは「ワインの基本中の基本」といわれます。
赤ワインにももちろんミネラルはありますが、赤い果実の主張がどうしてもミネラルをマスキングしてしまい、ミネラルの存在が白ワイン(シャブリのシャルドネ)に比べて分かりずらいからです。
■シャルドネの個性は「自らの置かれた風土を伝える卓越した描写力」
一般的にシャルドネは特徴や個性がない品種、などと言われてしまうことが多くありますが、そのシャルドネの個性とはどのようなものなのでしょうか。シャルドネは世界で最も人気の高い白ブドウ品種であり、シャルドネを産出しないワイン産地がないほど、世界中で造られ、世界中で飲まれています。
なぜそこまで人気なのでしょうか。
例えばリースリングは緻密な質感にオイリーで華やかな香り、という個性をもつ優れた品種です。
対してシャルドネには「華やかな香り」のような際立つ個性はありません。
しかし、シャルドネならではの優れた特徴とは、その個性のなさです。個性のなさとは、平凡という意味ではありません。「自らを主張するかわりに、自らの置かれた風土を伝える卓越した描写力をもっている」、これこそが他の品種には無い、シャルドネだけが持つ唯一無二の個性であるのです。
そして、この透明な存在感ゆえに、世界中で造られていてもなお、これほどの多様性を見せ、飲むものを飽きさせないのです。
■シャブリの特徴と料理との合わせ
■シャブリの特徴
シャブリはコート・ドールからおよそ100キロ離れたブルゴーニュの飛び地のようなワイン産地です。ブルゴーニュの北端に位置し、コート・ドール県ではなくヨンヌ県に属します。北海道の稚内よりも緯度が高く寒冷な産地で、コート・ドールよりもむしろシャンパーニュに近く、寒いためブドウが熟さず近年まで苦労していました。
しばしば春の遅霜に悩まされるほど冷涼な気候と石灰質に富んだ土壌から、フレッシュな酸味とミネラルをもった白ワインを生み出します。
日本に輸入されるブルゴーニュの白ワインの約半分を占め、「辛口の白ワインと言えばシャブリ」と言うほど知名度の高いワインです。
■食事とあわせると美味しさが一気に倍増
食事とあわせて飲むと美味しさが一気に倍増するのもシャブリの特徴で魅力。シンプルな塩味のお料理全般に抜群の相性で、例えば、塩味のお鍋や塩の焼き鳥など最高です。ミネラリーなシャブリだったら生ガキはもちろん魚介系と相性抜群。
樽仕込みのフルーティーなシャブリだったら、カキフライなど脂分のあるしっかりしたお料理も合わせられます。
醸造にオーク樽を使う造り手もいれば、全く使わない造り手もいて、「樽発酵、樽熟成」の一択を統一的手法としているコート・ドールとは対照的で面白いところです。
■シャブリの土壌について
■スラン川の右岸と左岸で異なる
シャブリの栽培地はスラン川を挟んで両岸にワイン畑が広がります。右岸と左岸ではその特徴も異なり、グラン・クリュのある右岸は粘土質が強く、南東向きの斜面で日照量も多くなるため果実味のたっぷりとした太陽を感じる味わいになります。
一方、左岸は東や北向きの斜面の畑が多くなって日照の少ない畑が多く、右岸のような果実の味わいより、シャブリのみが持つ特徴的な土壌の味わい(土地の特徴を表した味わい)になり、よりシャブリのミネラルを味わえるのは左岸です。
■キンメリッジアン・マール
シャブリのみが持つ土壌とは、ジュラ紀（まだ恐竜が生きていた頃!)の小さい牡蠣の化石を含む泥灰土であるキンメリッジアンに、生物由来の石灰質と粘土が固着したマール。このキンメリッジアン・マールの土壌がシャルドネに最適な土壌なのです。
またシャブリは平地から突然隆起するかのような丘陵が、ひとつひとつが大きく細長く続くのが特徴です。
このページの一番上の写真は、平地から盛り上がるようにそびえたつグラン・クリュ「ブランショ」の畑。
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■格付けによる違い
■シャブリの産地の格付け
シャブリの等級は4段階に分かれます。下からプティシャブリ、シャブリ、シャブリ・プルミエ・クリュ、そして、シャブリ・グラン・クリュに分かれます。
プティ・シャブリ以外の3つは、キンメリッジアン土壌で小さい牡蠣の化石を含む泥灰土です。
プルミエ・クリュは普通のシャブリより陽当たりのよい斜面に位置し、クリマの数は全部で79もあります。
数が多すぎるので知名度が低いクリマは、同じ斜面にある、他のより著名なクリマ名を名乗ることもできます。
プルミエ・クリュの斜面は様々な方向を向いており、特徴も色々あり複雑なので右岸、左岸で区別するのではなく、次のように大きく3つに分け、6つの畑を覚えると分かりやすいです。
①特級に隣接する傑出したテロワールタイプ / ヴォーロラン、モンテ・ド・トネール
②ミネラル表現タイプ / モン・ド・ミリュー、レ・リス
③フルーティータイプ / ボーロワ、ヴォー・リニョー
■注目の産地は「ミネラル表現タイプ」の産地
注目は②のタイプです！シャブリの緻密なミネラル感が全面に出たタイプで、特にレ・リスは北向きにもかかわらずプルミエ・クリュに格付けされているのは、表土まで純粋なキンメリッジアンに覆われた土壌そのものが評価されているからで、レ・リスを飲むとキンメリッジアンの土壌を最も理解できます。
グラン・クリュは7つのクリマ(ブランショ、レ・クロ、ヴァルミュール、グルヌイユ、ヴォーデジール、レ・プルーズ、ブーグロ)があり、シャブリの町を見下ろすスラン川の右岸の斜面に集中しています。
特例としてレ・プルーズとヴォーデジールにまたがる2.35haの40度近い急斜面のグランクリュがあります。ドメーヌ・ロン・デ・パキ（アルベール・ビショー社）のモノポール(単独所有畑)で、円形競技場のような傾斜のついた美しい畑で、「シャブリ・グラン・クリュ ムートンヌ」(このページの上から2番目の写真)と名乗ることが認められています。しかしグランクリュと認められている区画とはいえ、「ムートンヌ」という畑の名前自体がグラン・クリュとして認められている訳ではなく、レ・プルーズとヴォーデジールの一区画という少し複雑なところです。シトー派修道院が長く所有していた歴史ある畑なので、このような名前が特別に認められているのでしょう。
したがって、シャブリグラン・クリュは7個＋(特例1個)と覚えておけばいいかと思います。
またこの中でプティ・シャブリだけは、地質が他より新しいポートランディアンと呼ばれる、地表に硬くて白い石灰岩が転がる土壌で、キンメリッジアン土壌のシャブリよりも軽やかでフルーティーなワインが造られます。
シャブリのアペラシオンには元来はキンメリッジアン土壌であることが条件でしたが、現在はポートランディアンも含まれるようになりました。
■シャブリの醸造について
■シャブリは樽をかけるべきか
シャブリで常に興味深いことは、ステンレスタンクで醸造するのか、あるいは樽で醸造するのかという点です。多くのシャブリはステンレスタンクで発酵させ、ステンレスタンクで熟成させます。これはシャブリのテロワールをそのままニュートラルにワインに反映させたいという考え方です。
また高名なシャブリの造り手である、フランソワ・ラヴノーや、ヴァンサン・ドーヴィサは、使い込んだ古樽で熟成させることにより、シャブリ特有のミネラルの旨味がより引き立つとの考えから、ステンレスタンク発酵させてから、熟成を古い樽で行います。
■歴史の浅さからの手法の多様さ
樽発酵、樽熟成の一択を、統一的手法としているコート・ドールとは対照的で面白いところですが、これはシャブリの歴史の浅さから来ており、実際に1970年代まではシャブリはほとんど無名の産地で、大量に生産したワインをネゴシアンがアメリカに安く売っているだけの産地でした。コート・ドールのように長い年月をかけて最上の手法に到達していないため、様々な手法が混在しているのです。
■葡萄屋シャブリ人気ワイン3選
■パトリック・ピウズ シャブリ プルミエ・クリュ ヴォーロラン 2021
プルミエ・クリュ・フルショーム内の優れた特別な区画のひとつで、「ヴォーロラン」としてリリースすることが認められているクリマ。グラン・クリュ並みの実力を持つと考えられています。■ジュリアン・ブロカール シャブリ プルミエ・クリュ コート・ド・レシェ 2021
このドメーヌが誇る1erクリュの中で、最もパワフルでボリューミーさをしっかりと感じることができるキュヴェ。南東向きの日当たりの良い畑。樹齢60～65年の古樹のブドウを使用しています。また非常に痩せた岩の多い土壌で収穫量は少なくミネラル豊かなワインになります。
■ラ・シャブリジェンヌ シャブリ プルミエ・クリュ フルショーム 2020
プルミエ・クリュの中でもトップクラスの実力を誇る畑「フルショーム」の葡萄から。生産者は、シャブリ・ワイン全体の1/4の生産量を誇る、ハイレベルな生産者共同組合「ラ・シャブリジェンヌ」 。
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Patrick Piuze Chablis 1er Cru Vaulorent 2021パトリック・ピウズ シャブリ プルミエ・クリュ ヴォーロラン 2021
特級「レ・プルーズ」に隣接する実力派プルミエ・クリュ「ヴォーロラン」。2021年はエネルギッシュなミネラルが魅力！
商品コード: fow1380
希望小売価格（税込）：￥14,740
販売価格（税込）：￥13,266
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Patrick Piuze Chablis Terroir de Chablisパトリック・ピウズ シャブリ テロワール・ド・シャブリ
1erCruのモンマンに近い2つの区画のブレンド。ステンレスタンクで発酵、熟成。フレッシュかつリッチな口当たり。
商品コード: fow1182
希望小売価格（税込）：￥6,050
販売価格（税込）：￥5,445
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Domaine Guy Robin Chablis Grand Cru Valmur Vieilles Vignesドメーヌ・ギィ・ロバン シャブリ グラン・クリュ ヴァルミュール ヴィエイユ・ヴィーニュ
重量感のあるシャブリの生み出すグラン・クリュ ヴァルミュール。白桃やジンジャー、レモンピールに蜂蜜のアロマ。
商品コード: fow1054
希望小売価格（税込）：￥12,100
販売価格（税込）：￥10,890
申し訳ございませんが、
只今品切れ中です。 -
Domaine de l’Enclos Chablis 2020ドメーヌ・ド・ランクロ シャブリ 2020
柑橘類の熟した果実の甘くミネラリーな風味。酸化防止剤の添加を極限まで抑えた柔らかな果実味！
商品コード: fow1142
希望小売価格（税込）：￥5,610
販売価格（税込）：￥5,049
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Julien Brocard Chablis 1er Cru Cote de Lechet 2021ジュリアン・ブロカール シャブリ プルミエ・クリュ コート・ド・レシェ 2021
このドメーヌが誇る1erクリュの中で最もボリューミーなキュヴェ。熟したリンゴ、マーマレード、レモンピールの大胆な香り。
商品コード: fow1270
希望小売価格（税込）：￥7,810
販売価格（税込）：￥7,029
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Julien Brocard Chablis Boissonneuse 2021ジュリアン・ブロカール シャブリ ボワッソヌーズ
ハチミツや砂糖漬けのレモン、柑橘フルーツのアロマ。オレンジリキュールのような濃密さに木樽のほのかなロースト感が最高！
商品コード: fow1140
希望小売価格（税込）：￥6,160
販売価格（税込）：￥5,544
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La Chablisienne Chablis 1er Cru Fourchaumeラ・シャブリジェンヌ シャブリ プルミエ・クリュ フルショーム
1級畑でもトップクラスの畑「フルショーム」。ふくよかな果実味と洗礼された樽の甘く香ばしいニュアンスが魅力！
商品コード: fow1067
希望小売価格（税込）：￥8,470
販売価格（税込）：￥7,623
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La Chablisienne Chablis La Pierreleeラ・シャブリジェンヌ シャブリ ラ・ピエレレ
シャブリのプロ集団が造る上質な1本！柑橘系果物を丸かじりした時に味わう様な、瑞々しい果実味が特徴。
商品コード: fow0360
希望小売価格（税込）：￥3,850
販売価格（税込）：￥3,465
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Billaud Simon Petit Chablis 2016ビヨー・シモン プティ・シャブリ 2016
こなれて今飲み頃2016年！ほんのりヨードの香りが出てきて、レモンピールやハーブ、ミネラルの練れた酒質がいい感じ。
商品コード: fow1329
希望小売価格（税込）：￥3,960
販売価格（税込）：￥3,564
申し訳ございませんが、
只今品切れ中です。
シャブリのおすすめ生産者
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ラ・シャブリジェンヌ
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ジュリアン・ブロカール
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パトリック・ピウズ
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ドメーヌ・ド・ランクロ
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パット・ルー
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ギィ・ロバン
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ジャン・ポール・エ・ブノワ・ドロワン
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ビヨー・シモン
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ジェラール・デュプレシ
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フランソワ・ラヴノー
